新たな風｜おいでなんしょ

新たな風

大学時代から山岳部の登山で長野県には頻繁に来ていましたから、なじみがあって好きな県でした。卒業後に勤めた福島県の林業会社の仕事で一時、伊那市に住んだこともあって、いつかは長野県に移りたいと思っていたんです。
2004年に豊丘村に移住しましたが、きっかけは長野県の新規就農里親事業をインターネットで発見したことでした。この事業でリンゴ栽培の研修を受けたのですが、里親が豊丘村の方だったことや「交流センターだいち」が熱心に面倒を見てくれたことなどから、豊丘村に移住を決めました。

いまはリンゴ栽培に情熱を傾けています。村に斡旋してもらった畑にあった成木が６０本、自分が植えた木が４００本あり収入も安定してきました。販売はインターネットを通じて行っており、お客さまの反応がわかるのも嬉しい点です。
農業のよさは、家族と過ごせる時間が多いことだと思います。妻も一緒に働き、子ども達も手伝ってくれます。毎晩子どもと風呂に入るのが楽しみですね。

豊丘村は季節感豊かで、雪が少なく住みやすいところです。ここでの暮らしに満足していますが、私の場合は出会いに恵まれ、地域の人に助けられました。
仕事のON、OFFを工夫することでメリハリのある生活ができるし、子ども達も元気で学校や保育園に通っています。妻もここに来てよかったと言っています。何の不便もありません。子どもが大きくなって一緒に身近なアルプスに登る日が楽しみですね。

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