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豊丘中学校 岩石園説明 2

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5.岩石園見学について

(1) 石の名前を覚えるのは目的ではない。標本に記してある岩石名は参考程度のもので岩石名を覚えるためのものではない。

(2) 土地の名前、山や川の名前は園内を歩きまわることによって、その位置や場所をつかみたい。

(3) 岩石を見るときは、水をかけ、表面をぬらしてみると見やすくなる。

(4) 岩石の分布状態は山脈によってちがいがある。特に中央構造線の谷を境に大きなちがいがめだっている。これは地質のちがいが標本によって表されているのであって,どのような分布状態になっているかを考えながら見ることが大事である。

(5) 岩石の種類は色のちがいによってだいたいきまっている。色のちがいは鉱物のちがいによっておこるものであり、さらに、鉱石が違えば化学物質が違うのである。色の違いや岩石を区別する基本となるのである。

(6) 同じ種類の岩石でも鉱石の大きさや、並び方によって、いろいろなものがあるのに気づくのであろう。花崗岩は全体で約330個ある。鉱物のちがいによって白っぽい花崗岩から黒っぽい花崗岩までさまざまである。鉱物の大きさにより、粗粒(粒のあらい)の花崗岩から細粒(粒の細かい)の花崗岩までいろいろある。鉱物の並び方が一定方向に配列したものは、片麻状の花崗岩であり、鉱物が皆同じぐらい大きさの物は等粒状の花崗岩であり、大きな鉱物が目立つ花崗岩は斑状の花崗岩である。このように、どの岩石をとってみても、より細かく注意してみていくことが大切である。

(7) 同じ花崗岩でも木曽山脈のものと伊那山脈のものと同じ色をしているかどうか。

(8) 赤石山脈をつくる岩石の分布にはどんな規則性があるのだろう。

(9) 中央構造線の両端に分布する変成岩はどんなちがいを持っているのだろうか。

(10) 一つの標本に二種の岩石がくっついているものもある。たいていの場合、どちらの岩石がまず先にできており、後から貫入してきた岩石によって二つくっついていたものである。どちらがあとからできたかがわかれば面白い。

(11) 標本によっては、細かく褶曲している物もある。そういう岩石のでている場所はどこだろうか。



続 き



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