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第3回 豊丘村議会 開会あいさつ 

第3回定例会

本日ここに、豊丘村議会第3回定例会を開会するにあたりまして、議員の皆様にはなにかとご多用の中、全議員の皆様にご出席いただき、平成27年度の歳入歳出の決算、並びに、28年度補正予算、その他の案件につきましてご審議、ご決定賜ることにつきまして、心からのお礼を申し上げます。

先週、太平洋を迷走していた台風10号は、8月30日、気象庁の観測史上初めて東北地方に上陸し、その後北海道へ進み、甚大な被害が発生しています。台風災害によって亡くなられた方の冥福をお祈りするとともに、被災された東北地方や北海道の方々に対し、この場を借りてお見舞い申し上げます。

9月4日には風水害対策をメインとした豊丘村総合防災訓練を行います。災害時に、尊い人命を守る行動がおこなえるよう、地域や家庭での有事の際の行動確認などをお願いいたします。また、大規模災害の発生が予測される事態には、空振りを恐れず避難勧告や避難指示を発令する方針ですので、議会をはじめ村民の皆様の御理解とご協力、そして、行動をお願いいたします。

リニア中央新幹線事業につきましては、大鹿村や中川村では工事説明会が開催されたり、小渋ダム周辺の県道改良工事も始まっておりますが、豊丘村においては、いまのところ目立った動きはありません。村民生活への影響を最小限にするよう、地元や関係諸機関としっかり連携をとり、対応していく所存です。

決算について申し上げます。

平成27年度においては、学校給食共同調理場、北保育園未満児棟などの大型建設事業やふるさと納税事業が増加したことにより、歳出総額が前年比644,775千円(15,7%)増の4,743,676千円となりました。歳入総額についてはふるさと納税寄附金の増加等により629,911千円(12,4%)増の5,703,407千円となりました。

その結果、歳入歳出差引(形式収支)は959,731千円となり、そこから翌年度へ繰り越すべき財源11,911千円を差し引いた実質収支は、前年度から272,248千円増(単年度収支)の947,820千円となりました。また、実質単年度収支は、財政調整基金へ利子分4,108千円を積み増したことにより276,356千円となりました。

基金については、減債基金に100,000千円の積み立てを行った一方、学校給食共同調理場建設事業のために公共施設整備基金から150,353千円の取崩しを行ったことから、基金残高は43,872千円減少し、2,321,952千円となりました。

財政健全化判断比率については、実質公債費比率が0.1ポイント良化し3.8%となったほか、将来負担比率についても算定比率無し(△15.6%)と良好な結果となりました。

一方、財政構造の弾力性の指標となる経常収支比率は、公債費の増加により1.2ポイント低下し73.0%となりました。

村政を村長としてお預かりしてから、5年と5か月が過ぎました。この間、ゆめあるて、小規模特養、給食センターの建設、横浜ゴム長野豊丘工場の誘致、戸建て村営賃貸住宅の建設、宅地造成、保育園、公園の整備拡充、子育て支援、学校教育への手厚い支援、高齢者福祉への様々な角度からの取り組みと支援など、積極的に施策を実行してきました。この間、政府の緊急経済対策の補正予算にうまく乗ることができたり、職員の先を見据えたふるさと納税への取り組みなどで本来なら村の財政の悪化は避けられないところを、平成27年度の決算状況を分析しますと、非常に良い結果につながっていると分析できます。

また、とよおかまつりを始め、様々な公民館活動、村の行事に於いても、かかわっていただいている村民の皆様、関係する職員、それぞれが前向きに全力で楽しく御参加頂いていることに心からの感謝の気持ちを表せていただきます。

現在の豊丘村の一番の案件はご存知の通り豊丘版“道の駅”の建設であります。かねてより村の特産物である果物や野菜の販売場所が村内にないという生産者や消費者の不満の声が聞こえていました。その中で農業の6次産業化の研究を農村フォーラムなどで進めるなかで、直売場をつくり農業の活性化に繋げてみようという声が高まりました。

また、豊丘村にはお昼を食べるところもない、お茶を飲むところもない、いろいろな声が関係者から寄せられる中、将来のリニア中央新幹線の開業、三遠南信道の開通を見据えれば、衰退する農業、じり貧の商業を道の駅に集め、農産物直売場、地元スーパー、レストラン、様々な商業施設をショッピングモールとしての道の駅に展開することによって豊丘村の経済の中心地として村の活力の源とすることが出来ます。

8月19日には5社による設計のコンセプトのプロポーザル審査も終え、9月の末には村民の皆様への説明会を、外観図をお示ししながら行います。それと同時に愛称の公募も開始します。

平成30年春の開業を目指します。

村民の皆様には将来の豊丘村の顔となる道の駅が成功するようご支援、ご協力をお願い申し上げます。

また、村の教育委員長を長年務め、子どもへの誕生日本の贈呈を発案いただくなど豊丘村の教育行政に多大な貢献をされ、また、長野県のみならず全国の教員のバイブルといわれる“ふきのとうの餞別”や“肩車にのって”などの著者で、去る7月18日に92歳で逝去された、故 毛涯章平氏を名誉村民に推挙することを考えております。

今議会の最終日に、名誉村民の同意案件を提案する予定でおりますので、宜しくお願いします。

さて、本日私から提案いたします案件は、条例案件5件、平成28年度補正予算5件、平成27年度決算認定案件6件、教育委員の同意案件2件であります。

特に私から申し上げますと、条例案件では、地方税法改正に伴う村税及び国保税条例の改正、平成27年度末に基金残額がゼロとなった公共施設整備基金条例を廃止する条例などを提出いたします。

また、一般会計補正予算第3号の歳入では、主なものとして、普通交付税が確定したことにより2823万円を追加や決算確定による27年度からの繰越金3億2296万円の追加などを計上しました。

歳出では、総務費では、個人番号制に関連するシステム改修等に222万円、保健衛生費では乳児を対象とするB型肝炎ワクチン予防接種事業に50万円、商工費では商工業振興資金預託金を1280万円追加し、預託額の総額を5000万円とするもの、また、8月2日の落雷により故障した ゆめあるてや旧図書館の電話や電気機器の修繕料を総務費と教育費で合計162万円を計上しました。

上程案件については、以上概要を申し上げましたが、詳細につきましては、副村長・担当課長よりご説明申し上げますので、ご審議、ご決定賜りますようお願い申し上げます。

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