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議会第4回定例会

  平成30年第4回定例議会を招集いたしましたところ、議員の皆様方におかれましては、何かとご多用のところ、全員のご出席をいただき条例改正案、並びに平成30年度補正予算案などの重要案件についてご審議頂きますことに深く感謝するとともに、厚くお礼申し上げます。
 さて今年を振り返って見ますと、日本列島各地が、たびたび台風や気圧配置に起因する大雨や、暴風に見舞われました。さらには北海道胆振地震も大雨の後を追うように発生し、湿って崩れやすくなっていた山々が、いたるところで崩落し、大変な被害がもたらされました。
 また 夏場には、災害並みと言われる猛暑を伴った高気圧が、二重、三重に、日本列島を包み込みました。経験の無いほどの猛暑日の連続の中、豊丘を代表する秋の味覚、松茸の収穫への影響を心配された方も多数いらっしゃったかと思われます。
 結果的には伊勢湾台風並みと言われた台風21号や、24号などの大型台風も伊那谷に近づく頃には勢力が弱まったり、コースが微妙にそれたりして、農作物の被害も最小限で収まり、代わりにたくさんの雨が松茸の生育に丁度良いころ、十分に供給されました。
 そのため今年の松茸の収穫量は、近年まれにみるほどの大豊作となりました。お陰様で昨年の大凶作の影響で発送できなかった ふるさと納税のお礼品の800口も無事発送でき、さらには本年度分として630口ほど新たに発送することが出来ました。そのため本年度はふるさと納税の総額が6億円の後半には達する見込みです。大半の市町村がふるさと納税の恩恵を受けておらず、その運用に疑義を唱える行政体もあるわけですが、政府が地方の衰退は、明治以降、特に東京への人口の一極集中が、今の地方の衰退を招いたとの分析の中、地方から集まった優秀な人材が納める税金を地方に戻して、地域活性化を図ることが、日本の再生に繋がるとの思いから創設されたこのふるさと納税というシステムをいち早く吸収し、施策として作り上げた豊丘村役場職員の気概と能力はすばらしい村の宝です。
 今年の秋は、天気も良く、穏やかな秋晴れの中、とよおか祭りや、駅伝大会などの村の大行事もすべて日本晴れの中で盛大に開催することが出来ました。まさに五穀豊穣、無病息災を祝い、祈念する豊穣の秋となったことに、心からの喜びが湧いてまいります。
 道の駅について申しあげます。道の駅南信州とよおかマルシェがオープンしてから7カ月が過ぎました。オープン時は5月のゴールデンウイークと重なったため、大混雑で、村民の皆様へは大変ご迷惑をお掛けしました。7月の上旬からは桃狩り観光で8月の下旬まで大型バスが、多い日ですと20台以上も来場し、今までの豊丘村では見ることのなかった風景が、道の駅と共に林里に出現しました。また9月の下旬からは、豊作の松茸が大量に道の駅の農産品直売所にも並び、豊丘の強みである、ぶどうや梨、りんごの品ぞろえも充実し始めると、特産品の松茸目当ての県外客や、地元のお客様もあいまって、直売所では、オープン時に匹敵するような売り上げを記録しました。もちろんレストランやテイクアウトコーナーも来客数に応じた成果を上げることが出来ました。
 豊丘村始まって以来の道の駅、とよおかマルシェ、第三セクターとは言え、民間と同じ食品の小売業、レストランのサービス業です。つまり株式会社として、村民の皆様から、出資を頂いている以上、黒字の経営をすることが求められています。しかし、小さな拠点としての総務省の補助金や中山間地域所得向上支援整備交付金などの農水省の補助金を受けながら、農業所得の向上を図り、遊休農地の広がりを防ぐ、さらには健康寿命を延伸する為に、出荷者や道の駅の利用客を増やし、今までの豊丘村に無かった、村民の皆様が集い、語り合える場所、つまりは、豊丘村の、経済、文化、コミュニティーの中心地としての機能をとよおかマルシェに備え、来たるべきリニア新時代への最初の布石とする、と言う二つの大きな命題を抱えてのスタートとなりました。
 そもそもが初めてのプロジェクトを、40人以上の、パート、アルバイトを主力に、地域おこし協力隊員や、少数の常勤役員・社員だけで立ち上げようとしているので、内部的には様々な問題や、軋轢、また関連する村民の方や、関係者からのご心配や、批判、注文も数限りなくあります。
そのような中で、とよおかマルシェの立ち上げに向けて、3年8か月、陣頭指揮を執って頂いていた前支配人が、体調を崩して余儀なく退職に至りました。家族とともに豊丘村に骨をうずめる気持ちで来ていただいた前支配人が退職に至ったことは、誠に残念であり、熾烈な道の駅の立ち上げを指揮していただいた前支配人を守りきれなかった事は上司として、痛恨の極みです。二度と同じ過ちを繰り返すことのないように、12月からは、このとよおかマルシェの建設段階から前支配人と共に関わってきた、前商工林務係長を支配人として出向させることとしました。
 近い将来にはマルシェが出来たことによる様々な可能性、さらにはNPOだいちの関連する農業体験やワーキングホリデイ、福島てっぺん公園、今後の地域活性化の切り札の一つである企業版ダーチャなどを俯瞰する中で、観光施策なども包括する地域振興課の新設も視野に入れながら展開を図る必要性を感じています。
 全国的な話題になっている学校へのエアコン設置の前倒しについて申し上げます。
すでに豊丘村の中学校のエアコンは今年の夏休みに設置済みであります。昨年も今年も猛暑は夏休み前が暑さの本番でした。そのため春休みまでになんとか設置できないものかと国の補助金を探る中で、新しくエアコンを設置するための臨時交付金が創設されましたので、来年の夏に備えて春休みまでに設置工事が出来るよう今議会に上程させていただきます。
 さて、本日私から提案いたします案件は、条例案件7件、平成30年度補正予算5件のほか、一般案件1件であります。
 特に私から申し上げますと、条例案件では、人事院勧告に基づく改正国家公務員給与関係法 並びに改正特別職給与法に準じて、常勤特別職・議会議員・一般職員の給与条例改正案を上程いたします。また、平成29年度の水道事業に引き続き、下水道事業についても平成31年度より地方公営企業法の適用を受けていくため、これに伴う条例案件も提出いたします。
 次に一般会計補正予算についてですが、今回は2案件上程することとしました。補正予算第7号については、先程も触れましたが、南北小学校の普通教室を中心にエアコンを設置するため、6,770万円余を計上しました。近隣市町村の小中学校へのエアコン設置に係る対応状況などを考慮したとき、今年の学校冬休みからの工事着手の必要性を強く感じています。そのため、通常の補正予算とは別建てで編成を行い、先行してご審議いただきたいものです。
 一般会計補正予算第8号については、総務費のふるさと納税関係費で返礼品購入費用の不足額として2,000万円、人口増対策費で定住促進のための住宅用地取得や住宅建築が好調なことにより助成金1,400万円を追加、民生費の社会福祉総務関係費では福祉タクシーの利用が伸びているため、不足見込額350万円、障害児通所事業費においても不足見込額400万円を追加、また、特別職や議員・一般職員の給与改正に伴う人件費等を計上しました。また、歳入では個人住民税・固定資産税などの村税の収入見込み額が増加したことによる560万円の追加、各種事業の財源となる国庫補助金や起債借入額などを整理して計上しました。
 上程案件については、以上概要を申し上げましたが、詳細につきましては、副村長・担当課長よりご説明申し上げますので、ご審議、ご決定賜りますようお願い申し上げます。

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