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議会第4回定例会

  令和3年 議会第4回定例会を招集いたしましたところ、議員の皆様方におかれましては、何かとご多用のところ、全員のご出席をいただき条例改正案、並びに令和3年度補正予算案などの重要案件についてご審議いただきますことに深く感謝するとともに、厚くお礼申し上げます。

今年もいよいよ師走、中国武漢に始まったと言われる新型コロナウイルスの世界的パンデミックに世界中が翻弄されて3回目の年末を迎えようとしています。ご存知のとおり、我が国においては新型ウイルスのワクチン開発では後塵を拝する事態となり、開発に成功した国やワクチンの治験に協力した国よりワクチン接種のスタートが遅れたわけですが、政府、自治体、国民が一体となり接種を進めた結果、11月末の接種率は80%近くになり主要国では最高の接種率となっています。国民全体で新型コロナの抗体を持ったことで直近の1週間の感染者数は1日平均100人程度と激減しています。

もちろんワクチンの効果は絶大ですが、それにしても説明がつかないほどの減少ぶりに、専門家によっては、ウイルス自体が変異する過程でコピーミスを起し自壊していくエラーカタストロフが同時に進行しているのではないかと推測する研究者もいます。

さらにこの一週間では、南アフリカを起源とする新しい変異株が瞬く間に次なる世界的パンデミックを引き起こそうとしています。一昨日には、そのオミクロン株が日本でも確認されました。オミクロン株は感染力がデルタ株と比べてもかなり強烈なようです。しかし重症化率については今のところデルタ株との大きな差異は認められないと、初期段階の分析ではありますが報告もされています。変異株の出現は当初から予想されています。これまでの経験から治療方法も進歩し、治療薬の開発も進み、医療体制も徐々に整う中、必要以上に新しい変異株を恐れて社会的なパニックを引き起こすことがないように、正しい感染予防知識に基づいて落ち着いた対応をしていきたいものです。国としても前回の反省から、早い段階での水際対策を実行しました。大きな第六波にならないことを祈るばかりです。

豊丘村としては年末年始の様々なイベントについて可能な限り例年並みの開催をしていきたく計画させていただいています。

リニア中央新幹線伊那山地トンネル坂島工区の崩落事故について申し上げます。

まずは、怪我をされた作業員の方にお見舞いを申し上げます。

今回の事故は、10月27日に中津川市で発生したトンネル崩落事故を受けて、工事における安全対策の徹底と事故発生時の連絡体制について申し入れを行った矢先の事故であり、大変遺憾であるとともに、沿線市町村への連絡が大幅に遅れたことについて、今後の懸念につながる問題であると認識しています。

この件につきましては、先月15日に開催された南信州広域連合会議でJR東海中央新幹線 長野工事事務所の平永所長から、崩落事故の経過説明と緊急事態発生時に迅速な情報伝達を行うための新たな連絡体制が示されました。

JR東海には、今回の事故を重く受け止め、リニア事業全体への不安が広がらないよう信頼回復に努めていただくとともに、工事現場等で緊急事態が発生した場合には、見直された緊急連絡の運用ルールに従い、速やかに関係市町村等に情報が伝わるよう改めて強くお願いしたところです。

さらに、豊丘村においては二つの変電所と二つの斜坑入口があることから、これから工事が本格化すればするほど工事用車両の通行量も増えてきます。村民の方が直接事故に遭うことも心配されるため、全ての工事に関わる安全性の確保と事故発生直後の連絡体制の構築は欠かせません。しっかりとした信頼関係をさらに深めながら、一日も早い工事の完成に向けて、安心・安全な工事の進捗を心掛けていただきたいと申し入れたところです。

次に補正予算での商品券配付について申し上げます。

ご存知のとおり年末が近づく中、ガソリン、灯油や、輸入品目を原材料とする食品、また、近海の海産物など、生活必需品の価格が様々な理由によって大きく値上がりをしています。その理由を品目ごとに示していると長くなりますので省きますが、平成27年には灯油などが急激に値上がりしたため、年末に5千円分の灯油券を一定の所得に達しない方について村として配付をしたこともあります。今年はコロナ禍もあり値上げ幅も大きいため、非課税世帯の方と18歳以下の子どもさんがいる世帯に対して1万円分の商品券を暮れに間に合うように送らせていただくために、本日の開会日に即決議案として上程させていただきました。

さて、先日の「とよおかまつり」の代替イベントとして花火を打ち上げさせていただきました。お陰様で大好評の言葉を皆様から頂くことができました。寄附をしていただいた企業・団体・個人の皆様には、誠にありがとうございました。

来年こそは大々的なこれぞ「とよおかまつり」という、華やかな収穫祭ができることを心から願わずにはいられません。

最後になりますが、本日私から提案いたします案件は、条例案件4件、令和3年度補正予算5件、一般案件4件であります。

特に私から申し上げますと、条例案件では、村内全域において実施する水道管更新工事と道路・土木事業の適切な連携を図ることなどを目的とし、現在の課の事務分掌を見直して、令和4年度から新体制で業務を行うための課設置条例などの条例改正案、国で進める行政手続書類などの押印の見直しに伴う関係条例の改正、また、印鑑証明書申請時に必要な印鑑登録証の代わりに、マイナンバーカードでも印鑑証明書が取得できるようにするための条例改正案などを上程いたします。

次に補正予算について申し上げます。

一般会計補正予算の第5号補正については、先ほど申し上げましたとおり、住民税非課税世帯と18歳以下のお子さんがいる世帯への商工会商品券配付事業に関係する経費1,030万円余を計上しました。年内に配付を完了したいため、通常の12月補正予算として編成した第6号補正とは切り分けて上程させていただきましたので、本日のご決定について、よろしくお願いいたします。

続きまして、一般会計補正予算の第6号補正について申し上げます。

歳出では、ふるさと納税の送料を含めた返礼品の不足額 1億3,500万円を、定住促進のための住宅用地取得や住宅建築に対する補助申請が今年度も好調なことにより助成金2,250万円を追加、有線テレビの次期システム構築事業の一環として、河川監視カメラのアナログ方式からデジタル方式への更新に650万円を計上、衛生費には新型コロナ ワクチンの3回目接種などに当面必要な経費760万円余を追加しました。また、農林水産業費や土木費においては、県営中山間地域総合整備事業や緊急自然災害防止対策事業、佐原線の改良工事に必要な経費などを計上、最後に、災害復旧費には、8月の豪雨災害に伴う復旧工事経費3,700万円を計上させていただきました。

一般会計補正予算の歳入では、主なものとして、新型コロナ ワクチンの追加接種に伴う国庫負担金や、ふるさと納税寄附金の増額を計上、また、総務費・土木費・災害復旧費の歳出予算に計上した経費に充当するための村債について、それぞれ計上させていただきました。

上程案件については、以上概要を申し上げましたが、詳細につきましては、副村長・担当課長よりご説明申し上げますので、ご審議、ご決定賜りますようお願い申し上げます。

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