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議会第1回臨時会

 令和5年豊丘村議会第1回臨時会を召集しましたところ、議員の皆様におかれましては、ご多用の中をご出席いただきまして、誠にありがとうございます。

さて、新型コロナウイルス百年ぶりのパンデミックにより世界中が政治、経済、医療などあらゆる分野で大混乱に陥り、未曾有の混沌が世界を覆い尽くしてから早4年目を迎えました。この間、各国の政府はそれぞれの国の経済レベル、医療レベル、統治体制などに配慮した多様なコロナ対策を実施してきました。

その結果として3年間が経過し、各国は普通にウィズコロナの道を歩み始めています。WHOに於いても感染緊急事態の見直しの論議が始まりました。

残念ながら我が国に於いては、既得権益を代表する報道、医療、経済、社会、教育、文化など各方面の思惑を政治がまとめきれないことと、国民の同調圧力によって、正常化への回帰が大きく遅れています。ようやく新型コロナウイルスの感染症レベルを2類相当から5類へと見直すための指示が、岸田首相から対策委員会に対して出されました。早い段階で我が国に於いても国際レベルのコロナ対応が可能となるよう、国民に受け入れられる為の政策を隙間なく展開していただきたいものです。

また、昨年2月24日に始まったロシアによるウクライナ侵攻は、戦いの激しさはもとより、政治体制の違いからくる民度と人権感覚の乖離から、西側諸国との決定的な対立を生み出し、これまで築いてきた世界経済のグローバリゼーション化をも破壊し、サプライチェーンを機能停止に追い込みました。

その結果が世界的なエネルギー不足や、半導体、食糧など様々な生活必需品の品薄を招き、その結果の価格急上昇という、まさに給与は上がらず物価のみ上がるという最悪のインフレとなってしまいました。

さらに、長く続いた日銀のインフレターゲットのためのゼロ金利、量的緩和策も黒田日銀総裁の退任に向けて出口戦略を探っている模様です。そのうえ地球温暖化による異常気象が世界中で頻発し、世界の行方は政治、経済、環境のどれをとってもかじ取りは難しい局面にあると言えます。

世界的な課題は累積しているものの、今年に於いては我が国もコロナ禍からの経済的、社会的な平常への復帰を予測することは容易であると、誰もが感じていることと思います。平常な社会に回帰する今年は、個人的には、政府に最も迅速に対応していただきたい政策は少子化を食い止めるための子育て支援策です。

さて、豊丘村政について申します。早いもので村長に当選させていただいてから早、11年と9カ月が過ぎようとしています。この間、老朽化した公民館や給食センター、公園、道路などの新設、改良は当然のこととし、時代の需要としての小規模特養新設や介護、福祉政策の充実は高齢化社会における必要不可欠な重要課題として取り組んできました。

村として取り組むべき政策は多種多様に及ぶわけですが、特に私は、将来の豊丘村のあるべき姿、明るく活力のある姿に導くための重大な要素である産業振興と地域の活力の源である生産年齢人口の確保に、村政を注力してきました。

産業振興に於いては道の駅南信州とよおかマルシェを開設して、農産物の直売所やレストラン、喫茶部門、地元スーパーなどの集積をすることによって、今までは皆無だった村の拠点施設を形成することが出来ました。更にはふるさと納税を充実させ県内市町村順位7位、9億3千万円まで押し上げ、農産品や加工品を贈答品価格で生産者から買い上げることによる1次産業支援効果も成果を上げています。企業誘致についてもリニア開業後も睨み、広く積極的に対応しています。

生産年齢人口の取り込みは、住宅取得時に入居者に対して厚い補助金を用意すると共に、ふるさと納税を利用して、生まれてから高校を卒業するまでの保育園、小中学校、高校と子育て世代への応援施策を国に先んじてさらに充実していくことが必要です。お陰様でハウジングのメーカーでも、豊丘村の住宅施策や子育て支援策は評判が良いとのことです。更なる充実を図る必要があります。

私、個人としては村長職として3期12年が首長として、まとまりを付けやすい、一つのタームとして区切りと考えてきました。この間、村民の皆様の御理解御支援、議会の皆様の御協力、さらには役場職員の仕事に対する高いモチベーションにも恵まれて、ここまで大過無く村政を担ってくることができました。誠に感謝の念に堪えません。

かつて千年以上前に東山道が恵那山の御坂峠を越えて伊那谷を通過し宮城県の多賀城までつながりました。当時は奈良や京都が都でしたから、まさに飯田下伊那地方は都と東国を結ぶゲートウェイとして、とてもポテンシャルの高い地域でした。

現在では陸の孤島とまで揶揄されるこの地に、リニア中央新幹線が乗り込んで来る訳です。まさに千載一遇のチャンスとはこの事ではないでしょうか。

リニア開業を控え、豊丘村として対応できること、市町村が連携し、協力してできること、地元の住民や行政で作り上げるもの、さらには地元の企業や学校、大学等との連携から生み出すもの、都市部の企業や大学やデベロッパーを巻き込む地域づくり、世界への発信や海外からのアクセスから新しく起業の機会を得られるものなど、素晴らしく可能性を秘めた魅力ある地域を創出することが可能な地域になります。

将来の可能性に向けて現在、様々な切り口から、この地域の発展の在り方が議論され始めています。当村としても、県などとも連携しながら具体的なアクションを起こそうとしています。

私としましても、やり残したと言うよりも、さらに具体的な行動や計画を具現化するために、今少しの時間を与えて頂き、大きな夢が膨らむ豊丘村、伊那谷のために働かせていただきたい、との思いから4月に行われる統一地方選の豊丘村長選に立候補する覚悟を固めたことをこの場で公に報告いたします。

よろしくお願い申し上げます。

さて、本日、私から提案いたします案件は、予算案件として令和4年度一般会計補正予算第9号、一般案件として4件の工事変更請負契約締結に関係する議決をお願いするものであります。

令和4年度一般会計補正予算の関係ですが、歳出では、今年の4月に執行が予定されている県議会議員選挙に関係する年度内の対応経費、国が出産前後の経済的支援を目的に創設した出産・子育て応援交付金、国庫補助金の追加内定に伴う村道佐原線の道路改良事業の経費を中心に計上しました。

歳入では、歳出予算に関係する国・県補助金、委託金を計上させていただきました。

工事の変更請負契約の関係については、村道 堂平線の改良工事と、河野地区で実施した水道管更新工事、3つの工区の工事内容が固まってまいりましたので、変更契約について、ご審議をお願いいたします。

上程案件については、以上概要を申し上げましたが、詳細につきましては、担当課長よりご説明申し上げますので、ご審議、ご決定賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

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