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議会第2回臨時会

 令和5年豊丘村議会第2回臨時会を召集しましたところ、議員の皆様方におかれましては、何かとご多用のところ、全員のご出席をいただきまして、誠にありがとうございます。

また、皆様方にはご当選、誠におめでとうございます。

今日の臨時会は、選挙後、初めての議会開催ということで、私を含めて議員の皆様も特別な感慨を持って出席されていることとご察し申し上げます。

これから4年間は特別な事態が起こらない限り、今日のメンバーで豊丘村の予算、施策を作成、立案、執行していきます。議員の皆様に於かれましては、前向きなチェックやご提案を忌憚のないようご発言いただきたく、お願い申し上げます。

さて、新型コロナウイルスの百年ぶりのパンデミックにより世界中が政治、経済、医療などあらゆる分野で大混乱に陥り、未曾有の混沌が世界を覆い尽くしてから早4年目を迎えました。我が国も欧米諸国に約1年遅れてこの5月8日から新型コロナ感染症を5類と指定し直しました。新型コロナの影響で経済的、社会的な様々な傷跡が残る中、ウクライナ戦争の影響も、物価高に始まり、広範囲の国民生活に影を落としています。

脱コロナに向けては、国民間の認識に大きな差があります。活力のある国民生活を少しでも早く取り戻すべく、調和の取れた平常への回帰を願うところです。

村政について申し上げます。

村として取り組むべき政策は多種多様に及ぶわけですが、特に私は、将来の豊丘村のあるべき姿、明るく活力のある姿に導くための重大な要素である産業振興と地域の活力の源である生産年齢人口の確保に、村政を注力してきました。

かつて、私が学生時代には、飯田下伊那地方は、長野県でも長野、松本、上田に次ぐ人口を誇っていたのですが、公共交通機関で東京から4時間も掛かる不便さから、凄まじい勢いで人口が減り続けています。その結果、4年制大学もない、職場も限られる、医師も不足するなどのマイナスのスパイラルに伊那谷が陥っています。しかし、伊那谷には歴史的な巨大プロジェクトであるリニア中央新幹線の開業が控えています。さらには三遠南信道の開通も視野に入ってきました。

かつて、千年以上前に東山道が、現在の滋賀県の瀬田から恵那山の神坂峠を越えて伊那谷を通過し宮城県の多賀城までつながりました。当時は奈良や京都が都でしたから、まさに飯田下伊那地方は都と東国を結ぶゲートウェイとして、とてもポテンシャルの高い地域でした。万葉集などにも、「ちはやぶる 神の御坂に幣まつり 斎ふ命は母父がため」、「帚木の心を知らで その原の 道にあやなく まどひぬるかな」、「風越の峰の上にて 見るときは 雲は麓のものにぞありける」など、神坂峠や風越山を題材に、優れた短歌も数多く見受けられます。今でも皇室の歌会始めには毎年のように伊那谷からの短歌が選ばれています。

現在では陸の孤島とまで揶揄されるこの地に、リニア中央新幹線が乗り込んで来る訳です。まさに千載一遇のチャンスとはこのことではないでしょうか。

伊那谷の文化や歴史を自然とともに紡いで来た私たちは、今こそ捲土重来を期す時に向かわんとしているのではないでしょうか。

未来に向けて、可能性に溢れるふるさと豊丘村を村民の皆様、議員の皆様と共に力を合わせて築いていきたいと思います。

さて、私が4期目に向けて、村政運営の基本となる方針を発表させていただきます。

○ リニア関連の諸問題に対して、住民生活・自然環境にしっかりと配慮し、更なる道路改良と順調な工事の進捗を図ります。

○ 充実した子育て支援をさらに強化します。4年前に保育園3歳以上児の給食費無償化に踏み切りました。新たに小中学校給食費の無償化を目指して国に先駆けて自主財源を利用し、村による6割負担を早急に実現します。教育委員会、子ども課による相談体制の確立など、一貫した子育て支援の強化に努めます。

◯ 道の駅「南信州とよおかマルシェ」も6年目を迎えました。村の中心地が形成された結果、民間のドラッグストア等も出店し、買い物の選択肢が増え、暮らしやすくなりました。竜神大橋開通の後の更なる進展にも配慮し、農業・商工業・サービス業の発展を図ります。

◯ ふるさと納税寄附額も職員の活躍で年間9億円を超え、県下77市町村中7位まで順位を押し上げました。返礼品の調達による農家支援と豊丘村に住んでよかったと誰もが感じられる快適な生活環境を作り出す施策に充当します。

◯ 地域の活力の源である生産年齢人口増加のため、宅地造成や、新築住宅に対する手厚い補助金を継続します。不足している集合住宅の建設を誘導するための新たな施策を実現します。

◯ 誰もが住み慣れた地域で安心して暮らせるよう、医療・介護・福祉サービスの充実を図り、一体的かつ総合的な体制整備を進めます。一人ひとりの個性を尊重し、地域全体で支え合う地域づくりを目指します。

◯ 自立した地域づくりのため、それぞれの地域や団体の特性に配慮した交付金の充実に努めます。

◯ 役場職員のさらなるモチベーションアップに努め、住民目線での仕事ぶりを徹底します。

地方自治は住民の皆様の生活の向上、つまり、豊丘村に住み、家があり、仕事に通う、子供を学校に出す、友達や近所のコミュニケーション、社会活動も楽しめる、老後も元気に暮らせそうだ、そんな日々が当たり前に続くことが普通と感じられる社会を築くことが基本です。

原理原則に振り回されることのないよう、愚直に産業振興を中心に据えて、楽しい活力のある村づくりを目指したいと思います。



さて、本日私から提案いたします案件は、地方税法の改正に伴う村税条例と国民健康保険税条例の一部改正を専決処分したもの2件、令和5年度の一般会計と水道事業会計の補正予算で、本日の即決をお願いしたい案件が2件、令和4年度一般会計及び3つの特別会計に係る補正予算 専決処分の報告、一般案件として、議会推薦の監査委員について、選任の同意をお願いするものであります。

令和5年度の補正予算は、辺地対策事業債の活用を予定する事業について、6月定例会では事務手続に支障が生じることが見込まれるものを切り分けて編成し、本日、上程させていただきます。

令和4年度の一般会計 専決補正予算ですが、歳入では、村民税・3月分特別交付税・ふるさと納税などの収入見込額が確定したことによる追加を、歳出では、各科目の歳出見込額に合わせ、不用額を中心とした減額補正を行うものです。なお、今年度においても、歳入・歳出額の差し引きに基づく実質収支に大きな額が見込まれることから、基金の積み増しを専決処分させていただきました。また、特別会計の専決補正では、歳出において給付見込額の確定、歳入では国庫負担金等の収入見込額などが確定し、現計予算との差異を調整する補正予算となりますので、よろしくお願いします。

上程案件については、以上概要を申し上げましたが、詳細につきましては、副村長・担当課長よりご説明申し上げますので、ご審議、ご承認など賜りますようお願い申し上げます。

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