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議会第1回定例会

 令和5年議会第1回定例会を招集いたしましたところ、議員の皆様方におかれましては、何かとご多用のところ、ご出席をいただき、条例制定・改正並びに令和5年度当初予算案などの重要案件についてご審議いただききますことに対し、深く感謝申し上げます。

さて、新型コロナウイルスの百年ぶりの大流行が中国、武漢を発祥地として、世界中を席巻し、それまでの平常の生活が世界的にロックダウンされ、社会的、経済的、さらには文化、教育、医療などすべてに制約が課され、窮屈な生活を強いられてから4回目の春を迎えることとなりました。この間、新型ウイルスは8回の変異を繰り返し、少しずつ弱毒化し現在のオミクロン株が第8波としての流行を終わろうとしているところです。すでにオミクロン株から派生したXBB.1.5株も確認されていますが、毒性においても現在流行しているオミクロン株と大差ないようです。

我が国も、一度決めた、もしくは思い込んだ安全を、石橋を叩き壊す寸前まで叩き切らないと、国民やマスコミが納得しないため、諸外国にほぼ1年遅れて、ようやく5月の8日に新型コロナ感染症を感染症分類の2類相当から5類へと移行することとなりました。それに合わせて3月13日からはマスクの着用も個人判断に任されることとなりそうです。

日本人の、他人には迷惑をかけてはいけない、だから人目に付く屋外や公共施設などの屋内ではマスクを着用することがモラルであると言う考えから、なかなかマスクを外せない同調圧力が続いています。

個人々々それぞれのお考えがあることと思います。無益なトラブルの無いよう普通の社会に回帰して行きたいものです。

役場としましても窓口などのパーテーションを外すタイミングの検討を始める必要があります。

先週の2月24日はウクライナ戦争がロシア軍のウクライナ領土への侵略により勃発して丁度1年が経過した日となりました。世界中では民族紛争や領土問題、宗教、イデオロギーなどで戦火が絶えることは無かったわけですが、ロシアと言う国連の特権を持つ常任理事国が核兵器の使用を威嚇に使い、領土拡大のために隣国ウクライナに攻め入ったと言う、まさに国際法を無視した侵略戦争が突然始まりました。戦争を始めたプーチンの話と、情報統制されているロシア国内の様子はまるで80年前の我が国を見るようです。

戦争はどちらかの国が始めようと決断すれば起きてしまう恐ろしいものです。日本はかつて太平洋戦争に突き進み国内外、官民を問わず凄まじい犠牲者を出してしまいました。その反省から平和憲法を受け入れ、さらには被爆国として戦争の悲惨さを伝え継承してきました。平和への願いは、まず第一義的になにより大切です。

しかし、国是として日本が大切にして歩んできた憲法第9条がロシアのウクライナ侵略と近隣諸国である北朝鮮、中国、ロシアの存在で、大きく解釈が変わろうとしています。

政府には、国土と国民の生命と財産を戦争から守ることと、東南アジア諸国の中で築いた我が国の信用を棄損することなくウクライナ戦争に毅然と対応していただきたいものです。



さて、令和5年度の予算について申し上げます。

令和5年度一般会計当初予算は、年度初めに村長選挙を控えていることから、経常的経費や継続的な事業等を中心とした骨格予算として編成し、総額 47億8,800万円を計上しました。対前年度比では▲1,600万円、▲0.3%と微減となりましたが、平成25年度、令和4年度に次いで過去3番目の規模となっています。これは、新型コロナウイルス感染症の感染症法上の分類が5類に引き下げられることに伴い、地方創生臨時交付金を財源として実施していた感染症対策等の費用が大幅に縮小した一方で、高騰している 公共施設の電気料、起債を活用した道路・水路等のインフラの維持補修、脱炭素化のための公共施設照明のLED化等に係る費用が増加していること 等によるものです。

現在策定中の令和5年~14年度の村の10か年計画「第6次総合振興計画」に盛り込む取組みを反映し、健全財政を維持しながら様々な課題に長期的な視点で戦略的に対処していく方針の下、令和5年度当初予算案を編成しました。

令和5年度の重点事業は、

策定中の「第6次総合振興計画」の「施策の大綱」の10の基本目標で分類しまして、



(1)豊丘らしさを生かした産業振興

・リニア時代を見据えた産業振興事業〔産業振興課〕

・道の駅を核とした地域振興事業〔産業振興課〕

・観光による地域づくりの推進〔産業振興課〕

・地域計画(人・農地プラン)策定事業〔産業振興課〕

・県営中山間地域総合整備事業〔建設環境課・産業振興課〕

・農地耕作条件改善事業(豊丘3地区)〔建設環境課・産業振興課〕

・有害鳥獣対策事業〔産業振興課〕

・森林づくりの推進〔産業振興課〕



(2)若者の移住・定住促進

・定住対策の推進〔総務課〕

・林原地区 宅地造成事業〔総務課〕

・移住定住事業〔産業振興課〕



(3)交流人口・関係人口の拡大

・道の駅を核とした地域振興事業(再掲)〔産業振興課〕

・観光による地域づくりの推進(再掲)〔産業振興課〕

・ふるさと納税事業〔総務課〕



(4)未来を担う子ども・若者の育成

・産前・産後家事育児支援事業〔子ども課〕

・学校施設・設備の充実(照明LED化等)〔教育委員会事務局〕

・コミュニティスクール・みらい塾などの地域学校協働活動の推進

〔教育委員会事務局〕



(5)生涯を通じた学びと文化の創造・継承

・公民館・社会教育事業、社会教育施設の充実(SDGsの観点からの

事業への取組みを推進)〔教育委員会事務局〕



(6)誰もがいきいきと安心して暮らせる地域づくり

・生活習慣病発症・重症化予防〔健康福祉課〕

・第9期介護保険事業計画(令和6~8年度)策定〔健康福祉課〕

・障害者計画(令和6~8年度)策定〔健康福祉課〕



(7)安全・安心を守る基盤整備と体制強化

・社会資本整備総合交付金事業(佐原線ほか)の早期完成〔建設環境課〕

・緊急自然災害防止対策事業(道路・用排水路・河川)〔建設環境課〕

・防災・減災への取組み(ソフト事業)〔総務課〕

(8)快適かつ自然と共生した生活環境の整備

・水道施設更新事業(河野・伴野地区、新伴野配水池基本設計・測量・

地質調査)〔建設環境課〕

・水道水おいしい水研究事業〔建設環境課〕

・豊丘浄化センター改築詳細設計〔建設環境課〕

・ごみ減量事業(家庭用生ごみ処理機補助金)〔建設環境課〕

・太陽光発電・蓄電システム設置補助金〔建設環境課〕



(9)コミュニティの強化と協働・連携の推進

・地域づくり・コミュニティ活動の推進〔総務課〕



(10)戦略的なむらづくりの推進

・リニア開業を見据えた地域づくり事業、下伊那北部エリアの地域づく

り構想の推進〔総務課〕

・国土利用計画 豊丘村計画(土地利用計画)(令和6~14年度)の策定

〔総務課〕

・リニア中央新幹線建設対策〔総務課〕

・自治体DXの推進〔全庁〕

・役場庁舎施設改修(庁舎2階・地下照明LED化)〔総務課〕

・旧CATV同軸ケーブル撤去、自主放送設備共同利用の開始〔総務課〕

・GISデータ更新事業(航空写真撮影・北部事務組合共同事業)

〔税務会計課〕

以上、総花的な羅列ではありますが、令和5年度当初予算の骨格を申し上げました。



さて、本日私から提案いたします案件は、条例案件10件、予算案件11件、一般案件6件であります。

条例案件では、豊丘村農業・農山村振興条例ほか2件の新設条例の制定、国の法改正等に伴う保育園や児童クラブの運営基準に関係する条例の一部改正などを条例案件として上程いたします。

令和4年度一般会計補正予算では、現時点での歳出過不足見込み額の追加や減額、ふるさと納税の歳入見込み額追加や、そのことに伴う返礼品予算の追加、また、「公共施設等維持整備基金」と新設を予定している「ふるさと納税寄附金基金」への積立金を補正予算として計上しました。

令和5年度豊丘村の当初予算案の内容は、先ほど触れたとおりであります。村長選挙が控えてはいますが、今議会で基本構想のご審議をいただく予定の第6次豊丘村総合振興計画をベースに着実な村政を進めるため、骨格予算とはいうものの、一般会計は対前年比1千600万円減、予算規模としては過去3番目に大きい、総額47億8,800万円の当初予算とさせていただきました。



上程案件については、以上概要を申し上げましたが、詳細につきましては、副村長・担当課長よりご説明申し上げますので、ご審議、ご決定賜りますようお願い申し上げます。

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