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議会第4回定例会

 令和5年 議会第4回定例会を招集いたしましたところ、議員の皆様方におかれましては、何かとご多用のところ、ご出席をいただき、条例改正案、並びに令和5年度補正予算案などの重要案件についてご審議いただきますことに厚くお礼申し上げます。

今年は、ようやく新型コロナも一息ついた社会情勢となり、秋には敬老会や運動会が各地区で盛大に取り行われました。やはり日常が戻ってきた感はあるのですが、運動会などは半日で終わるところも多くありました。小学校なども教員の労働時間の短縮も兼ねて半日のスケジュールで開催した学校が全国的にも多かったそうです。

しかし、新型コロナの影響で、しばらく地域の活動や、お祭り、イベントなどを控えてきた結果、地域や組織を構成する人たちの心の交流が薄くなってきていると感じているのは、私だけではないと思います。

そんな思いの中、先週の日曜日に福島本村前田の棚田再生10周年記念収穫祭が盛大に開催されました。私も参加させていただいたのですが、棚田で収穫したそば粉やレンコンの料理を地元の皆さんが総出での中、手作りで振る舞われ、自家製たかね錦を原料とした新酒での酒宴は大変盛り上がりました。

今では豊丘村の公園の代名詞にもなっている、てっぺん公園も福島区の要望から実現したものです。元気な豊丘村は間違いなく地域のコミュニケーション能力、結から生まれます。

とよおかまつりも何とか天気にも恵まれ、今までの最大規模で開催することが出来ました。祭りの運営にかかわっていただいたすべてのスタッフ、ご来場いただいたすべての皆さんに、心からお礼申し上げます。

さて、世界的な異常気象の影響で、我が国も観測史上最も熱い夏と秋に見舞われました。そのため飯田下伊那、特に北部地区の竜東側は8月、9月とほとんど雨が降らず、案の定、わが村の秋の特産物である松茸の収穫量が昨年の百分の一以下となりました。その結果、今年のふるさと納税返礼品の松茸分、約千口、一億円分が来年度へキャリーオーバーとなり、今年の松茸のふるさと納税分については、募集することが出来なくなりました。来年の豊作を祈るばかりです。

長らくお休みをいただいていた、とよおかマルシェのレストランですが、9月末にようやくオープンすることが出来ました。ベジフルキッチンと新しく命名し、村内で生産された野菜を中心に、パスタ、カレー、ピザ、唐揚げ、寿司など、さらに各種デザートやフリードリンクなどの品揃えでビュッフェスタイルとさせていただきました。開店以来、大好評で、とよおかマルシェの人気をさらに着実なものへと押し上げています。ぜひご来店くださり、味をご確認いただきたくお願い申し上げます。



終わりの見えないウクライナ戦争が続き、ロシア、中国、北朝鮮を中心とした専制国家と欧州、アメリカ合衆国、日本などの民主主義国家とのデカップリング、分断が進み、世界の政治、経済の将来が読みづらい不安定な世界情勢の中、10月7日にはハマスの捨て身のイスラエル急襲により、イスラエル軍のガザ地区制圧がまさにジェノサイドの様相を呈して激しい戦闘が展開されています。

子どもたちや市民が巻き込まれている惨状を目の当たりにニュースの映像は伝えます。思わず目をそむけたくなるような悲惨な状況です。人質の交換と物資の搬入が始まっていますが、パレスチナ人とユダヤ人の長くて不幸な、深淵で複雑な歴史に翻弄され、出口の見えない両者の関係ではありますが、一日も早い戦闘の停止を祈るばかりです。

ウクライナ戦争やイスラエルガザ地区の戦闘などの暗いニュースばかりですが、私的に嬉しいニュースもありました。ビートルズのジョン・レノンが1980年に射殺される2年程前に、自宅でジョンがピアノを弾きながらポータブル録音機で録音された未完成の新曲があったのですが、テレビの音やいろいろな雑音が入っていて完成には至りませんでした。最近のAIの進歩で、ジョンの生の声だけ抽出することに成功し、2001年に亡くなったジョージ・ハリソンのギターを加えて、今も元気なポール・マッカートニーとリンゴ・スターのベースとドラムとギターとピアノにボーカルを重ね、さらにはストリングスもヒューチャーして、50数年ぶりのビートルズの新曲として「NOW AND THEN」が発表され、ビルボード誌の英国1位を獲得しました。ポール・マッカートニーの執念が実ったと言われています。

さらにはローリング・ストーンズの18年ぶり26枚目となるスタジオ録音の新譜も10月に発売され、ミック・ジャガーやキース・リチャーズの凄まじいエネルギーや洗練されたセンスに、いまさらながらに打ちのめされている私です。80歳を迎えた彼らのエネルギー、生き様には頭が下がると共に、強いジェラシーさえ感じます。

来年はもう70だー、なんて言う、情けないスタンスには、これっぽっちも振り返らず、しっかりとした人生目標に向けて、着実に、体と精神力を磨き上げることが、ピンピンコロリの秘訣だな、と心から思い込み出した今日この頃です。

GHQのマッカーサー元帥の執務室に飾られていたという「青春とは人生のある期間をいうのではなく、心の様相をいうのだ」と唄うサミュエル・ウルマンの詩を久しぶりに思い出しました。

村民の皆様にあっても、共に、それぞれの目標に向かって頑張りましょう。

人生前向きが年齢に関係なく、何より大切です。



さて、本日私から提案いたします案件は、条例案件5件、令和5年度補正予算7件、一般案件1件であります。

特に私から申し上げますと、条例案件では、今年度の人事院勧告に基づく国家公務員給与関係改正法 並びに特別職給与改正法に準じて、常勤特別職・議会議員・一般職員の給与条例改正案などを上程いたします。

次に補正予算について申し上げます。

一般会計補正予算の第6号補正、介護保険特別会計の第2号補正、水道事業会計第3号補正、下水道事業会計第2号補正では、人事院勧告に伴う人件費の改定に伴う予算の異動を中心に、通常の12月補正予算とは切り分け編成させていただきました。支払日の都合もあるため、条例案件と併せて、本日のご決定をよろしくお願いします。

続きまして、一般会計補正予算の第7号補正について申し上げます。

歳出では、ふるさと納税の送料を含めた返礼品の不足額4,300万円を追加、また、土木費においては、緊急自然災害防止対策 水路改修工事や、社会資本整備総合交付金を活用した佐原線の道路改良と、小園の園橋の橋梁修繕の関係、6,000万円を計上すると共に、6月の豪雨災害に関係する災害復旧工事の補助対象箇所や工事費が固まってまいりましたので、今回、9,700万円余の事業費の減額調整についても計上させていただきました。

一般会計補正予算の歳入では、主なものとして、ふるさと納税寄附金の増額を計上、また、土木費や災害復旧費などの歳出予算に計上した金額に関係する補助金・村債などについて、充当内容を調整して計上させていただきました。

上程案件については、以上概要を申し上げましたが、詳細につきましては、副村長・担当課長よりご説明申し上げますので、ご審議、ご決定賜りますようお願い申し上げます。

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