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議会第1回定例会

令和6年議会第1回定例会を招集いたしましたところ、議員の皆様方におかれましては、何かとご多用のところ、全員のご出席をいただき、条例制定・改正並びに令和6年度当初予算案などの重要案件についてご審議いただきますことに対し、深く感謝申し上げます。

さて、令和6年は元日の能登半島地震、2日の羽田航空機事故と最悪なスタートでした。いまだ避難されている皆様にはお見舞いを、亡くなられた方々には哀悼の意を表させていただきます。国際的にもウクライナ戦争は3年目に入り、さらにはイスラエルによる、ハマス殲滅のためのガザ地区空爆、地上戦に伴う一般パレスチナ住民の結果としての3万人余の大量虐殺、この紛争を契機に動き出したアラブ諸国の武装勢力、対抗する英米による空爆など、世界中に血なまぐさい紛争が現実化しています。本来ならば国連の安全保障理事会が機能するべき事案ですが、全く機能していないことは明白です。ブラジルで開催されたG-20外相会合では、国連の安全保障会議の制度改革が必要との、共同声明が採択されました。

また、今年の11月にはアメリカの大統領選挙が実施されます。立候補者それぞれのリスクは皆さんご存知のとおりです。民主主義は専制主義より優れていることは異を唱えませんが、優れたリーダーを選べる選択肢がないのであれば、只の多数決なんだなと感じるこの頃です。

市民の犠牲が少しでも早く収まることを祈るばかりです。

さて、昨年は豊丘村の特産品である松茸が大凶作で、ふるさと納税のお返しが一口もできませんでした。今年の秋の豊作を果樹や農産品の収穫と共に祈念したいと思います。

また、JR東海からはリニアの開業時期について2027年以降との見通しが発表されました。もちろん遅れることは予測していたのですが、災害に対する東海道新幹線の二重系化の必要性を国が認め、国家事業としての位置づけの認識で、積極的にかかわり、静岡県知事をはじめとした様々な難題をクリアして、開業時期の目安を早くJR東海が示す環境を整えていただきたいものです。開業時期が示されれば、民間の投資も具体的に動き出すものと思われます。そうなれば、遅れている開業後に向けての具体的なコンセプトも動き出し、活性化に向けての議論も熱を帯びて盛んになることと思われます。

さて、令和6年度の村の重点事業について申し上げます。

令和5年度からスタートした「第6次総合振興計画」の「施策の大綱」の10の基本目標で分類し、簡潔に報告しますと、

(1)豊丘らしさを生かした産業振興においては、

・リニア時代を見据えた産業振興事業の推進 ・道の駅を核とした地域振興事業の推進 ・地域計画(人・農地プラン)策定と具現化の推進

・有害鳥獣対策事業の推進 ・森林整備事業の推進 としました。

(2)若者の移住・定住促進では、 ・定住対策の推進 ・移住定住事業の推進 をさらに図ります。

(3)交流人口・関係人口の拡大としては、観光地域づくり事業を推進します。

(4)未来を担う子ども・若者の育成では、 ・第3期子ども子育て支援事業計画策定 ・こども家庭センター設置・運営に向けた体制づくりを行います。

また、・保育園施設・設備等保育環境の充実 ・自然保育(やまほいく)の充実を目指します。そのほか、・学校部活動の地域クラブ活動への移行体制づくり ・学校のICT環境の充実を図るとともに、 ・特別支援教育等の充実 ・学校図書館の機器の更新などの体制整備も行います。

(5)生涯を通じた学びと文化の創造・継承として、・公民館・社会教育事業の充実 ・社会体育施設の改修を実施します。

(6)誰もがいきいきと安心して暮らせる地域づくりとしまして、

・豊丘村健康増進計画・豊丘村データヘルス計画の推進 ・重層的支援体制の整備 ・地域包括ケアシステムの深化・推進を実現します。

また、福祉の便利帳の更新を行います。

(7)安全・安心を守る基盤整備と体制強化では、地区防災マップ対応などの防災減災への取り組みを充実します。

(8)快適かつ自然と共生した生活環境の整備については、

・豊丘村水道事業経営戦略の改定を行い、・水道施設更新事業としては、河野・伴野地区の水道管を更新します。

併せて、新伴野配水池用地取得、河野第1・第2及び田村低区配水池の主要配水池の耐震診断事業も予定しました。

・また、豊丘村下水道事業経営戦略の改定も行い、 ・豊丘浄化センター ストックマネジメント計画・長寿命化工事を実施いたします。

・太陽光発電・蓄電システム設置補助も継続します。

・今まで燃やすごみとしていたプラ資源等ごみの再資源化を推進し、

ごみ減量事業などにも継続して取り組みます。

(9)コミュニティの強化と協働・連携の推進では、地域づくり・コミュニティ活動の推進を引き続き図ります。

(10)戦略的なむらづくりの推進として、・基幹系システム標準化などの自治体DXの推進 ・ふるさと納税額の確保と返礼品の充実 ・リニア中央新幹線建設対策などを柱として推進します。

なお、長らく豊丘村の独自対応として運用してきました、集合税方式の徴税方法を国のシステム標準化に伴い、他町村と同じ税目ごとに納付していただく、単税徴収方式に変更するためのシステム改修に着手します。

さて、本日私から提案いたします案件は、条例案件9件、予算案件11件、一般案件2件であります。

条例案件では、国の法改正に伴う条例の一部改正を中心に上程しますが、介護保険条例の一部改正につきましては、第9期の介護保険事業計画に基づき、令和6年度からの第1号被保険者の介護保険料を基準月額5,950円とし、令和5年度までと同額として据え置きましたが、低所得者の負担軽減に配慮し、保険料段階を細分化する一部改正を提案いたします。

令和5年度一般会計補正予算では、現時点での歳出過不足見込み額の減額や追加、また、ふるさと納税の歳入見込み額の減額や、個人住民税などの村税の収入額確定を見込んで追加を計上しました。

なお、一般会計補正予算第9号については、国からの交付金を財源とした、個人住民税の均等割非課税世帯へ、一律10万円を給付する事業経費を中心に計上しています。この関係は、早急な対応が必要なため、3月議会で例年どおりのご審議をいただく、一般会計補正予算第10号とは切り分けて編成しましたので、本日の即決についてご配慮いただきますよう、よろしくお願いいたします。

令和6年度豊丘村の当初予算案につきましては、総額51億9千万円を計上し、対前年度比で4億200万円、8.4%の増となり、過去最大の予算規模となりました。この要因としましては、交付税措置率の高い起債を活用した道路・水路等インフラの維持補修費の増加、小中学校及び体育施設の屋内照明やグラウンド照明のLED化工事の実施のほか、昨年の村長選での公約に基づいて前年度は6月補正予算で計上しました給食費保護者負担の6割補助や、小中学生のドリル等補助教材に対する助成額引上げ、地区敬老会開催に対する補助の増額など、既存事業を拡充したことが挙げられます。その他、国の人事院勧告に合わせた職員給与の改定などによる人件費の増、電気料・ガソリン等の高騰や郵便料金の値上げによる光熱水費・燃料費及び通信運搬費の増等の経常的経費が上昇していることも要因の1つです。

2年目となる村づくりの総合計画「第6次総合振興計画」に基づき、健全財政を維持しながらも、様々な課題に長期的な視点で戦略的に対処していく方針で編成しました。

上程案件については、以上概要を申し上げましたが、詳細につきましては、副村長・担当課長よりご説明申し上げますので、ご審議、ご決定賜りますようお願い申し上げます。

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