令和７年 議会第２回定例会を招集いたしましたところ、議員の皆様方におかれましては、何かとご多用のところ、ご出席をいただき、条例改正並びに令和７年度補正予算案などの重要案件についてご審議いただきますことに対し、深く感謝申し上げます。
　さて、ふるさと納税について申します。豊丘村はこの制度がスタートした平成２０年以降、若手職員を中心に積極的に対応してきました。職員のアイデアで、村特産の松茸でふるさと納税を募集したところ、マスコミに取り上げられ、平成２６年ころから果物や干し柿も松茸とセット販売することで、他町村と比べても、大きな金額が日本全国から寄附金として集まるようになりました。
　偶然ですが、先月２４日土曜日には、南信州新聞で大きく取り扱われたので、ご存じの方も多いとは思いますが、昨年度はついに１６億円を超えました。昨年は特殊事情もありましたので、今年度は、十二三億円を目標として取り組んでまいります。地元の農産品を、生産者から贈答品価格で買い取り、さらには純然たる寄附金に回る部分は、村政運営、特に若い世代を応援するための施策に利用したり、高齢者の福祉関係を厚くしたりして、村民の皆様が幸福感を感じていただける施策を行ってきました。基金として、積み立てもしています。
　その結果、令和５年度からの第６次豊丘村総合振興計画を策定するに当たって、住民満足度調査を行った折には、８割近い村民の方が、このまま豊丘村に住み続けたいとのアンケート結果が出ました。調査を行った委託会社が、あまりにも高い村政に対する肯定的な結果に舌を巻いたものでした。積極的な施策の展開が、大きな成果につながるという典型的な実例となりました。
　財源を確保しての、施策の展開は、基本中の基本です。
　ゆめあるての設置事業や、道の駅南信州とよおかマルシェにおいても、積極的な施策の展開が、誰もが認める豊丘村の顔を生んだと言えます。
　インフラ整備について申します。
最近、日本各地で水道や、下水道の老朽化による事故が多発しています。豊丘村も令和３年から敷設４０年を超える古い水道管から、順次、更新工事を実施しています。２５年計画で年次計画を立て、粛々と実行しておりますので、村民の皆様には何かとご不便をおかけしますが、よろしくお願いします。リニア中央新幹線の開業や、三遠南信道の開通後の生活の重要インフラとして機能することは、間違いありません。

　さて、本日私から提案いたします案件は、条例案件３件、令和７年度一般会計補正予算など予算案件４件、同意案件１件、一般案件１件であります。
　特に私から申し上げますと、６月定例会の重要な案件であります国民健康保険税条例の改正を提案いたします。
　国民健康保険の財政運営を都道府県が担うこととなり８年目を迎えました。市町村は、県から示される国保事業費納付金を賄うために必要な保険税率を決定するわけですが、令和７年度の納付金は、医療給付費分と介護納付金分が前年度から微増したものの、後期高齢者支援金分が330万円ほどの減額となり、納付金全体としても約300万円の減額となりました。
　豊丘村の国民健康保険への加入世帯数及び被保険者数は、社会保険の適用範囲の拡大や団塊世代の後期高齢者医療への移行などにより、引き続き減少を続けています。このような状況の中、医療分につきましては、県の国民健康保険運営方針にあります令和９年度までの二次医療圏（飯田下伊那圏域）での応益割額の平準化に向け、段階的な税率の引き上げ過程にあります。また、後期高齢者支援金分及び介護納付金分につきましても、従来の応能・応益の構成割合を目安とする中で、必要額を賄えるよう税率を算定させていただいております。なお、今年度におきましても、一定程度の繰越金を納付金の納付へ充当することで、急激な税率の引き上げとならないよう、負担の軽減に配慮しております。
　提案させていただきます税率につきましては、先日、５月20日の国保運営協議会において諮問し、諮問内容に沿った答申をいただきました。答申を尊重し、条例改正案を提出するものですが、課税処理の都合もありますので、本日中のご審議・ご決定を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
　次に、令和７年度一般会計補正予算の歳出では、国で進める基幹系システムの標準化に伴う経費に20,000千円、防災関係で新型Ｊアラート設備更新経費に19,000千円を計上、歳入では、ただ今申し上げました歳出予算に充当する国の交付金や、起債の借り入れを中心に計上させていただきました。

　上程案件については、以上概要を申し上げましたが、詳細につきましては、副村長・担当課長よりご説明申し上げますので、ご審議、ご決定賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。